
名古屋鉄道では,長年,主力車両として活躍した6000系車両のうち,固定4両編成の運行が2025(令和7)年5月末をもって終了することになりました.これを記念して5月31日(土)に6003F編成を使用した,さよならイベントが行なわれました.
イベントでは,本宿→豊川稲荷→矢作橋→本宿の経路で記念列車を運行.途中,豊川稲荷では参加者持込みの系統板を掲出し,撮影会が行なわれました.当日は朝方は雨が残ったものの,昼には雨が上がり,多くのファンが6003編成を見送っていました.同編成は本宿到着後は舞木検車場に回送されています.
6000系は1976(昭和51)年12月にデビュー.名鉄初の本格的通勤用車両として,翌1977(昭和52)年のブルーリボン賞を受賞しました.4連編成は1983(昭和58)年,2連編成は1985(昭和60)年まで製造が続けられ,途中1980(昭和55)年製造の5次車以降は窓が開閉するタイプに仕様が変更されています.一時は瀬戸線でも活躍していましたが,3300系や9500系などの登場により順次廃車が進み,固定4両編成は引退することになりました.
なお,固定2両編成は広見線(新可児—御嵩間),三河線,蒲郡線のワンマン運行用に改造された計16編成残存しており,しばらくは活躍するようです.
写真:東岡崎—岡崎公園前間にて 2025-5-31
投稿:太田 健一